はじめに森喜酒造場をご紹介します。
酒粕を肥料にし、無農薬にこだわり、お酒造りの原料となる米(山田錦)づくりから手掛け、醸造用アルコールを一切添加しない、米と麹、水だけで醸す全量純米酒蔵になります。
美味しい日本酒はどのように造られているのかを体験するために、全国に多数ある酒蔵の中から、しっかりした酒質を確実につくるために酒造りをおこなっている森喜酒造場を選び、こだわり酒造りを体験しに行きました。
酒蔵に入ると甑(こしき)から湯気が上がっていました。
白衣に着替えて、靴を履き替え、手を洗って準備が出来たらいよいよスタートです。
機械放冷を体験させていただきました。
蒸し上がったお米がベルトコンベヤーのようなもので流れてきます。
蔵人の方々と共に蒸し米を冷ましながらほぐす作業です。
どんどん蒸し米が流れてくるので、必死にほぐしました。
日本酒造りの最も重要な作業とも言える麹造りも体験させていただきました。
清潔な布のうえにお米がある程度貯まったら布の端と端を持って、「麹」用として30度に保たれた「麹室」に運び、台の上へ均等に蒸し米を広げます。
ほんのり温かい蒸し米は粘り気が少なくポロポロとした触感でした。
広げた蒸し米に杜氏が麹菌をまんべんなく振りかけます。
櫂入れも体験させていただきました。
冷ましながらほぐした蒸し米が流れ終わるまで、布のうえに貯まった数キロの蒸し米を何回もタンクへ運び、櫂入れをされている蔵人に渡し、蒸し米をタンクへ投入!
蒸し米を運んでいる途中で蔵人から櫂入れを交代してもらいました。
仕込み作業終了!
手を洗い着替えを済ませ一旦控室に戻りしばし休憩。
休憩後は森喜酒造場社長の説明を聞きながら蔵の設備(お酒を搾る機械)~仕込んでから2日、10日、18日と経過したタンクの中まで、見学させていただきました。
タンクの中は表面に泡が出ていて、表情の違う発酵している様子を観察できました。
ほんの少し体験させていただいた程度ですが、お酒仕込みの大変さを少しは理解することができたと思います。
手間ひまかけて良いお酒が出来上がり、私たちが味わうことができることを実感しました。
今後、お酒の味わい方も変わってきます。
ありがとうございました。
<取 材> 磯崎 達明
<取材協力> 合名会社 森喜酒造場
https://morikishuzo.co.jp/